スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


【映画】ヘヴンズ ストーリー

ヘヴンズ ストーリー
解説CINEMA TOPICS ONLINEから引用)

不条理な殺人と憎しみの時代に??再生とは何なのか。
鬼才・瀬々敬久監督が人類永遠の命題に挑む、2010 年の「罪と罰」!

本作は、これまでも現実の事件にインスパイアされてきた瀬々敬久監督が、2000-2010 年を総括するかのような驚異的な長尺で放つ、常識破りの一大野心作。家族を殺された幼い娘、妻子を殺された若い夫、一人息子を育てながら復讐代行を行う警官、理由なき殺人を犯した青年、そして、その青年と家族になろうとする女性を中心に、20 名以上の人間たちが、つながり合う、全9 章の物語です。
出演は、寉岡萌希、長谷川朝晴、忍成修吾、村上淳、そして初の本格的な映画出演となる伝説的シンガーの山崎ハコ。その他、現在の日本映画界を担う錚々たるキャストが出演。
休憩をはさむと約5 時間の上映時間となりますが、20 名以上の登場人物と9 章が絡まりあうその構成の妙、隅々まで見逃せない豪華な配役、1 年に及び四季を映した映像など、スクリーンでこそ楽しみたい、密度の濃い映画館体験を約束する画期的な作品です。



第32回ぴあフィルムフェスティバル、プレミアム上映での観賞。
4時間38分という脅威の長尺。でも体感時間はそれほどでもなかった。

正直、映画自体が面白かったかと言われると、なんとも答えがたい。
監督の舞台挨拶込みなら、費やした時間分の価値は十分あったと思えるが、
映画本編のみの観賞だったら、「時間かえせー」と言いたくなるかもしれない。

上の解説では「2010年の『罪と罰』」なんて書いてあるが、
僕が感じたのは、「時間はすげー強い力を持っている」ってことだった。
主人公たちの、大きく人生観を変えるような重大な決意も、時が経つに従って、薄れ、ブレていく。
それが消えて忘れてしまわないように、もがき、苦しみながら生きる。
過去から逃げるな!目を逸らすな!って。
それを4時間見せた上でのあのラストは、正直納得が行かない。


一般的に、過去に捕われることは悪いことだという風潮がある。
未来を向いて歩けと。
でもそれって、
「俺も昔は失敗してウジウジ悩んでることもあったけどさあ、
今考えると、どうでもいいことだったなあって思うよ」
とか言ってるオッサン達が、
過去の決意・決心を忘れてしまったことに対する言い訳として生まれた概念だと思う。

もちろん、忘れたい思い出は忘れてしまった方が楽だ。
僕だって、付き合っていた女の子に浮気されて、
「もう人を信じるのはやめよう」なんて、
今考えると馬鹿みたいに恥ずかしいことを思った時期もある。
でも、当時の僕にとっては、それはそれは深刻な問題であったことに間違いは無い。
生き方を変えてやろう。なんて本気で思ってた。
そんな決意も、時間が経って新たに熱中するモノが見つかれば、薄れて消えていく。
「ああ、俺間違ってたわ」とか「もう納得できて解決したから」とか言って。


劇中では、女にフラれたなんて軽いもんじゃなくて、家族を殺されたりしてる。
そりゃあもう「うおお、絶対復讐してやっかんな!」と強く決意するのは当然のことだ。
そんな強い想いでさえ、油断してると風化してしまうことの恐さ。
「時間」の持つ強さ。
決意を保つのがどれだけ難しいことか。

そんなことを感じて途中まで観てたので、ラストはするっと逃げられたような気がして、
「結局、何がいいたいんじゃー!」とつっこみたくなった。


と、映画の感想としてはこんな感じだが、
上映後の舞台挨拶で監督のこの映画に対する熱い想いを聞けたのは良かった。
資金のほとんどを監督自身が出資していて、ほぼ自主制作の様な形体らしい。
途中、監督が感極まって言葉に詰まる場面もあった。
商業映画も撮っている監督が、本当に撮りたいもの撮るために出資するなんて、
なんて素晴らしいことだろう。
こういう人の存在が、日本映画を支えていくのだろうと思う。
嬉しい限りだ。

テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

コメント受付中

非公開コメント

最新記事

全タイトルを表示

2010映画私的ランキング
(随時更新中)


映画館割引まとめ
↓書いてあること
月別アーカイブ

最新コメント
よそ様の新着記事
お勉強スペース
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる